【動物2】 最高のご挨拶 ~戸惑うほどの切実な思い2~

私は再びしゃがみ込み、むさしの顔を覗き込んで「むさしぃーーーー! むさしぃーーーー!」と呼びながら、むさしの頭をそっと何度も何度も撫でた。本当にカワイイと思った。ところがまだ撫でている最中でいいところだったのに、むさしはいきなり私の手から離れると、50センチぐらい離れたその場で半回転し、私におしりを向けたのだ。その姿勢で顔だけ私の方に向けると、今度はそのまんまの格好で、ゆっくりとバックしてきたのだ。いやぁ~~~~~~~な予感がした。

むさしは、尻尾がクルクルっと、内巻きならよかったのだが、運悪く外巻き尻尾の犬だった。つまり、食べ物のカスが出てくるところが丸見えだったのだ。(むさしのそのバックが)もう止まるか、もう止まるかと思ったが、全く止まる気配がない。クルクルっと外巻き尻尾のまま、とうとう私にくっついたのだ。私が右によけると、むさしはおしりを右に向け、私が左によけると、今度は左におしりを向け直したのだ。しかも軽くこすりつけてくる。「何をしてるんだ、この犬は・・・」と思った。

私は思わず「やだぁ~~~、むさしはぁ~~~~~~~」と、苦笑いしながら言った。気持ちが「カァー!」っと熱くなってしまったのだ。すると、飼い主さんが慌てて、「あら、これは犬にとっては最高のご挨拶なのよ!」と言った。

「最高のご挨拶? これがぁ~? そんなこと言ったって、こっちは人間だよぉ~~~~」と思った。クスクスとした私の笑いはなかなか止まらなかった。私はとっさの判断で、むさしの頭に手を伸ばして、何度も何度も撫でた。ただただ、たくさんの愛を込めて、むさしの頭を撫でたのだ。私にとっては、それが精一杯の気持ちだった。

その日以降、その公園に行くと、毎回、その女性とむさしに会うようになった。必ずと言っていいほどだった。その度にその女性と私が驚く。そういう事が頻繁に続いたので、私は自分の名前をお伝えし、そしてその女性にお名前をお聞きしたところ、Tさんだと分かった。

Tさんは後に私にこう言っていた、「今日はこのまま真っ直ぐ行くはずだったのに、むさしがいきなりユータンしたので、不思議に思いながらも、その後を着いて行くと、必ず乃風さん(私のこと)にバッタリと会う・・・」と。「今日もそうだったし、この間もそういうことがあったのよ!」と、Tさんはなんだか驚いた表情でそうも言っていた。

私は「そうでしたかぁ~・・・」と言った後、「あっ、犬って鼻がいいから、もしかしたら私の匂い、覚えちゃったんでしょうか?」と聞いてみた。「あ、そうかも・・・」というようなTさんの表情がとても印象的だった。

Tさんの家では、毎日、むさしのことで話題が尽きないそうだ。夕日がスポットライトのように私たちを照らし、周囲では小鳥たちがささやいていた。心が静かに繋がっていくのが分かった。

(完)

 

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 カテゴリー : 動物 | 投稿日 : 2015年10月29日

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