【夢解釈17】 重い濡れ衣、血だらけガーゼと奥歯 ~僧侶のお話1~

ひどい夢だった。内容もひどいが、感情もひどい。私はこれまでに色んな夢を見てきたが、一昨日(2016年2月19日金曜日)の夢は、これまでになく本当に異様だった。その夢とはこういうものだった。

近所に住む1人の女性が、私の家にやって来た。片手に茶色い紙袋を持っていた。それを私に見せて、「ごみの分別が出来てないけど、これ、あなたが出したごみじゃありません?」とその女性が私にそう言ったのだ。中を開けてみると、マックシェイクやモスシェイクなどで使う、蓋つきの紙コップが1個入っていた。大きさはMサイズで、その蓋にはストローが1本突き刺してあった。中は空っぽだったが、ミルク色のシェイクが入っていたと、見て直ぐにわかった。そして、その紙袋の中に、血だらけのガーゼと一緒に人間の奥歯が1個入っていた。

たったこれだけで、なぜ私が犯人だとわかるんだろう・・・と思っていたら、中から、くちゃくちゃになった紙が出てきて、何やら文字がたくさん書いてあった。日本語だったが、それが、美しい連綿体(れんめんたい)だった。

連綿体とは、英語でいうと、アルファベット同士がシュルシュルとつながった筆記体のことである。現実の世界での私は、連綿体は書けないが、その夢の中での私は、そういった文字の書き方をマスターしていた。

そして、そのくちゃくちゃになった紙を広げてみたら、確かに私の字だと思った。しかし、よ~く見たら、ところどころが違うことに気づいたのだ。私はこの時点で、「これは、(私は)誰かに濡れ衣を着せられている・・・」と思ったのだ。その瞬間から、すごぉ~~~くイヤな気持ちになってしまった。

しかし、このままにするわけにもいかず、私がこれまでに書いた手紙や資料などの連綿体をその女性に見せて、「非常によく似てるけど、ここが微妙に違うわ。ほら見て、ここもよ・・・」と言いながら、私は彼女の誤解を1つ1つ解いていった。

結局、その女性は、とても納得し、そのごみを持って機嫌よく帰っていった。その後、すごぉ~~~くイヤな気持ちになったそのエネルギーが、胸の辺りから「スーッ!」と上がってくるのが、肉体的にわかった。それで、ふと、目が覚めたのだ。つまり、夢から目を覚ました・・・という意味である。この肉体的感覚は、過去に一度も経験したことがない。それだけに困惑した。

この時点で、普通なら、「なぁ~んだ、夢かぁ~・・・」とか、「変な夢を見ちゃったなぁ~・・・」とか、「夢でよかったぁーーー!」などと思い、それで終わるのだが、今回はそれどころじゃなかった。朝、目が覚めた後、なんと、そのイヤ~~~な感情が、そのまんまずっと私に引っついたのだ。

(続く)

 カテゴリー : 夢解釈 | 投稿日 : 2016年2月22日

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