【飲食物8】 サトウの切り餅 ~生産地と製造工場の場所を知る意味1~

「国内産の水稲もち米」というと、どこのもち米が使われているか分らない・・・ということに、ふと気づいた。今度のお正月からは、近所の農協で地元産の切り餅を買おうと思った。農協へ電話したところ、いつお餅がお店に並ぶかまだ分からないと言われた。そして、それから1週間ぐらいして、直販所のその農協へ買物に行った時に、もう一度お餅のことを聞いてみた。すると、下敷きのようにへらべったく伸ばされたお餅が、サンプルとしてその店内に置いてあった。サイズは30センチ×20センチぐらいの長方形だった。PH調整剤など一切の添加物は入っておらず、地元産の餅米だけで作った、正に理想のお餅がそこにあった。お値段は、1枚が2キロで、1300円(税抜き)だった。「これはいいぞ!」と思った。

ところが、突然、心が揺れ始めた。この板べっこ状に伸ばされたお餅を買ったら、日に日に固くなっていくであろうそのお餅を、食べる時に自分で切らないといけない。カチカチのお餅を、家庭用の包丁でそんな簡単に切れるんだろうか・・・と思った。そして、空気に触れると、直にお餅はかびが生えてしまう。冷凍保存という手もあるが、家の小さな冷凍庫の空き状況などを考えると、「う~ん!」と思い、その場で考えてしまった。

結局、そのお餅を予約注文せずに家に戻った私は、インターネットで色々と調べてみた。地元産をあきらめて、備蓄を兼ね、大人買いをすることにした。大人買いとは、まとめて買うことである。今回初めて買ったのは、地方からの取り寄せで「サトウの切り餅(佐賀よかもち)」という商品だった。

その袋の裏に原材料名が「水稲もち米(国内産100%)」と表示されているが、どこ産なのかを、事前にお店に問い合わせてみたところ、お店の人も分からず、わざわざメーカーに問い合わせてくれた。その回答によると、私がそれよりも以前にキャッチしていた別のインターネット情報と全く同じで、その商品は、佐賀県産のもち米100パーセントだということが分かった。勿論、PH調整剤などは一切入っていない。

(続く)

 カテゴリー : 飲食物 | 投稿日 : 2015年12月30日

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