エドガー・ケイシー療法の１つである食事療法で、私がなかなか克服できなかったことがある。それは、お野菜にかけるドレッシングだ。一筋縄ではいかないドレッシングだった。そのドレッシングとは、オーガニックのオリーブオイルと、ほんの少しのレモン汁。あるいはレモン汁の替わりに、柑橘系フルーツを搾ったものでもよいという。
エドガー・ケイシーさんがいいって言うんじゃ・・・と思い、早速、私はあるランチにそのドレッシングでお野菜を食べてみた。どころが・・・だ。まずくて、まずくて、こりゃ、ダメだ・・・と私はそう思った。
食べてみて思ったことは、生野菜は、お塩が振りかかってるからこそ、美味しいんだとわかった。塩気がないと、こんなにもまずいものかと、私は本当にそう思った。
とりあえずそのお野菜をボウル１杯頑張って食べたが、その晩、なんだか気持ち悪いというか、お腹もいっぱいで、ご飯やおかずなど、一切食べれなかった。「もう無理！ 何もいらない！」という感じになっていた。
その翌日のランチに、今度は有機のオリーブオイルだけをお野菜にかけた。レモン汁の酸味を抜けば、食べれるような気がしたからだ。
勘が当たり、「レモン汁が入らないだけマシ！」という味だった。それでも、有機のオリーブオイルだけでは、とても美味しいとは言えなかった。でも、せっかく作っちゃったし、オイルもかけちゃったし・・・オイル高いしなぁー・・・という思いもあって、それで頑張って食べた。「こんなもんを食べれる人はすごいよ！」と、私はそうも思った。
結局その晩も、普通のご飯とおかずが食べれなかった。前日と同じ症状だったが、それよりはちょっと軽い感じだった。
そして更にその翌日、今度は、有機のオリーブオイルも、レモン汁もかけないで、生野菜だけをそのまま食べた。うさぎや馬は人参が大好きで、ドレッシングも何もかけてないで、むしゃむしゃと食べてしまう。思わず「すごーい！」と、私はそう思った。
つまり、生野菜だけじゃ、まずくて食べれなかった。それで、有機のオリーブオイルだけをかけて食べた。結局、その晩も普通のご飯とおかずが、同じ理由で食べれなかった。
ごはんとか、パン、うどん、パスタなどのでんぷんを摂らないと、体重が落ちるのが早いと聞いたことがあるが、私も例外ではなく、その３日間で、あっという間に数キロも体重が落ちてしまった。
食べたいのを我慢するんじゃなくて、食べれなかったのだ。食欲が完全に無くなってしまった。ランチに食べたそのサラダのせいで、「もういい！ 何もいらない！ 食べたくない！」という感覚が、お夕食時になってもまだ続いていた。厳密にいうと、その翌日の朝まで続いた。「体重を落としたいなら、これだぁー・・・」と、私はそうも思った。
良質のオリーブオイルといえども、オイルはオイルだから、そんなもんを摂ったんじゃ、太りそうな気もする。でも、オリーブオイルは、体内の汚れを絡めとって、体外にうまく排泄してくれる働きがあるそうだ。
だからといって、エドガー・ケイシー療法のりんごダイエットの時に飲むオリーブオイルにしても、慣れていないと、結構、「ゲッ！」と思う。
オリーブオイルの他に、お酢やお塩、胡椒などを入れて、混ぜ合わせるから美味しいのであって、単独でオリーブオイルだけを飲む・・・という習慣がなかった私には、最初の頃、結構きついと思った。
単独でオリーブオイルだけを飲むにしても、生野菜にオリーブオイルだけをかけて食べるにしても、気持ち悪さは大して変わらない。食べて食べれないことはないが、小さい時から食べてきたサラダの味覚とは１８０度違っていたため、それこそ駆け込み寺のように、一気に駆け込む勢いで食べないと、食べれない。
個人差はあると思うが、少なくとも私の場合、そういったサラダを食べた後の次のお食事は、全く摂れなかった。３日間そういう状態が続いたため、あれよあれよという間に、体重が数キロ落ちてしまった。
口の中で美味しいと思うものと、自身の細胞が美味しいと思うものは違うんだと、この時思い知った。
わずか３日で、数キロも体重が落ちてしまったこともあり、それで、それ以降の生野菜には、お塩（天然塩）をちょっと加えて、無理しないで食べることにした。
ところが、この意識を一変させることが起こった。そのお陰で、なんと私はそのドレッシングを一気に克服してしまったのだ。
その出来事とは、こうである。
エドガー・ケイシーさん専門のメルマガに、お塩は酵素の働きを抑えてしまう・・・といった一節が書かれたあった。「病気にならない生き方」という本を書かれて、大ブレイクした新谷弘実先生がおっしゃっていたエンザイム（酵素）のことだ。このエンザイムを使い切った時に、人間は死を迎えるという。エンザイムは、生野菜や生のフルーツなどに含まれている。
この２つがようやく私の中でつながった。腑に落ちた瞬間だった。
（完）
