【社会95】 年末、立て続けに起こった ~自分の中から何かが聞こえた~ 自転車と不思議な誤送品

新年明けましておめでとうござます。 昨年は色々とお世話になりました。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

先月(2017年12月)30日のこと。私は朝目覚めた時、寝違えたようで、が痛くて痛くて回せなかった。突然の出来事で、こういう事は本当に珍しい。場所は頸椎の側である。

この痛みに耐えて、この日、私は朝から買い物に出かけた。地元産のお野菜を手に入れるには、ご近所の農協がいい。お肉類なら、「国内産」ではなく、産地名がきちんと表示されているご近所のスーパーを利用している。フルーツなら、ちょっと遠いスーパーの方が格安なので、そっちに行っている。いつもの自転車で出かけたため、一度に買って帰ってこれない。なので、この日、私は自宅を出たり入ったりしていた。

農協でのお買い物は、順調に終わった。一旦自宅に戻って、その荷物を置くと、私はすぐにまた自宅を出た。その次に向かったのは郵便局。なんと、その日、郵便局は年末年始の休みに入っていた。例年と違って、年賀葉書をまだ買っていなかったのだ。「しまったぁー」と思った。

でも、同局の出入り口をよ~く見たら、近所のコンビ二でも買えると、そういった内容の張り紙がしてあった。それを見た私は、「あ、そうだった! そうだった!」と思い、通帳の記帳だけを済ませて、一番近いコンビニへと急いだ。そこで年賀葉書を無事に確保できた(よかったぁー)。それを持って、私は再び自宅へ戻ると、それを置いて、すぐにまた家を後にした。

不思議な事はここから起こった。次に自転車で向かったのは、自宅からちょっと遠い大手のスーパーだった。そのスーパーの青空駐輪場に着くと、自分の中から何かが聞こえた気がした

その時、私は周囲を見回し、「大丈夫だよ、何とかなるよ、きっと!」と判断し、自転車をいつもの所に停めてしまったのだ。これが大失敗だった。

フルーツなどをどっさり買い込んだ私は、そのスーパーの出入り口を出た死角のところで、いきなり、「ガシャーン!」と、大きな音がしたのが聞こえた。いや~な予感がした。大荷物を抱えた私は、大急ぎで死角を抜け、青空駐輪場を見た。な、なんと、私の自転車のすぐ隣の自転車が、強風に煽られて倒れ、その反動で私の自転車もなぎ倒され、瞬く間に次々とドミノ倒しになっていた。その衝撃に巻き込まれたのは、全部で5台だった。その駐輪所に他の自転車も停めてあったが、その5台を除いて、倒れた自転車は1台もなかった。

よく見ると、一番最初に倒れた自転車の前の籠は、すっぽりとビニール製のカバーで覆われていた。風が抜けず、恐らくそれで倒れたんだと、私はそう思った。私がその駐輪場に到着した時は、まだその自転車は駐車されていなかった。「さっきのあの声は、このことだったのかぁー・・・」と、私はそう思った。

よく見たら、お隣の自転車のブレーキハンドルの先端が、更にお隣の自転車のサドルに突き刺さっており、穴が開いてしまったのだ。それを見た私は、持ち主さん、がっかりするだろうなぁー・・・と思いながら、私は、倒れた自転車5台を元に戻した。

衝撃の強さを思い知った私は、自分の自転車を点検した。見た目大丈夫そうだった。不幸中の幸いだと思った。荷物を前の籠に入れて、私は自転車を走らせた。

ところが、ペダルをこぐと、「ギーギー」と、何やらきしむ音がした。そのうちその「ギーギー」という音が「カラカラカラ、カラカラカラ・・・」という音に変わった。このままじゃ、坂道を上れても、下り坂はスピードが出るから危ないぞ・・・と思い、上り坂の手前で自転車を止めて、再び自転車を点検した。

なんと、チェーンカバーが外れていて、ペダルの金属棒の所で空回りしていたのだ。「原因はこれかぁー」と思った。あのドミノ倒しの衝撃で打ち所が悪く、そのカバーの3つのねじが、根こそぎ破壊されていたのだ。「これじゃ、修理しようがないなぁー・・・」と、私はそう思った。

インターネットで知り合ったクロモリーさん(新潟在住・男性)が、ロードバイクで出かけた時に、信じられないほどの派手な怪我をしたことが、この時私の頭をよぎった。それで「こりゃ、(私も)危ないぞ!」と思い、油断しない方がいいと思った。

応急処置として、まずそのチェーンカバーを外した。そのまま走行しても支障はなさそうだった。中のチェーンは丸見えになってしまった。私の自転車のギアは、5速まである。まずこれを低速に落とし、スピードが出ないようにした。

朝から、何度も何度も出かけては帰宅し・・・を繰り返し、自転車も荷物も重いし、風は時折強く吹くわで、私はすっかり疲れてしまった。何とか無事に自宅に辿り着いたものの、ちょっとのつもりだったが、そのままこたつで寝てしまった。ぐったり・・・。

しばらくすると、今度は、玄関の外で何やら不審な音がした。明らかに誰かが、ガスメーターや水道メーターなどが格納されている鉄の扉を開ける音がしたのだ。

気になり玄関の外をのぞき穴から確認し、誰もいないことがわかると、私は玄関扉の鍵を開けた。外に出たが、確かに、そこには誰もいなかった。

玄関扉のすぐ横にある格納庫の扉を、試しに開けてみることにした。すると、なんと、そこには見覚えのない小包が1つ置いてあったのだ。受取人を見たところ、明らかに誤送だった。しかも・・・だ。しかも配達されたのは、1年以上も前だったのだ。「(朝から突然はじまった)首の痛み自転車騒動の次は、誤送かぁー・・・」と思った。

ここは集合住宅なので、外観もよく似ているため、誤送は珍しいことではない。受取人の住所を見て、ご近所だとわかり、私がお届けに行った。ところが、1階出入り口にある集合郵便受けに、その人の名前が表示されおらず、玄関の表札も出ていなかった。周囲はとっくに暗いというのに、そのお部屋は明かりもついていなかったので、人が住んでいるのかどうかもわからなかった。

試しに呼び鈴を鳴らしてみたものの、やはり応答はなかった。それで、ご近所の人にお聞きしてみたところ、そういう人が住んでいるかどうかはわからないという。ご近所同士なら町内の自治会とかで、顔を合わせることがあるはずなのに、わからないんだぁーと、私は不思議に思った。既に引っ越したか、あるいは防犯上、そういうことは教えないのかなぁー・・・と思ったりもした。集合住宅の場合、表札を出さない家は、結構多い。

致し方なく、配達業者に電話したところ、先方はかなり困惑していた。なぜなら、伝票番号は合っているが、受付日が全く合っていなかったからだ。双方で驚いてしまった。想像力を働かせた私はこう思った、「ひょっとして、これ(小包の中身)って、盗聴器?」って。あるいは「幽霊の宅急便か・・・」と思ったりもした。

私は、益々不審に思った。その後、30分もしないうちに、配達業者がその小包を引き取りに来てくれた。その際に、事情をもう一度説明した後に、お聞きしてみた、こういう格納庫での受け渡しって、あるのですかと。すると、指定された場合は、そういう受け渡し方法もあるという。

先方は深々と頭を下げ、とても丁寧に謝っていたが、私は全然気にしていなかった。それどころか、辺りは真っ暗で、寒い中、すぐに取りに来てくれたこと、見た目とっくに定年は過ぎているであろう配達員が女性だったこと、しかもとても小柄だったことなどを思うと、むしろいつも最上階まで配達してくれる日頃の感謝の気持ちで一杯になってしまった。いつも配達してくれてありがとう・・・と、そういう気持ちになってしまったのだ。

全てが解決した時、私は、完全に失速してしまった。どうしようもなく疲れてしまったのだ。

私は、首を寝違えたこと、自転車の部品が破損したこと、そして今回の誤送のことを通じて、なぜかふと、安倍さん、大丈夫かな・・・って思ってしまったのだ。安倍さんとは、安倍総理のことである。次の情報が入るであろう元旦までが、少し気がかりだった。

そして、先日の安倍さんの新年のご挨拶や、年明けのゴルフ後のインタビューをユーチューブで拝見したが、表情がこれまでとは、ちょっと違う感じがした。単なる気のせいならいいが・・・。

(完)

 カテゴリー : 社会 | 投稿日 : 2018年1月5日

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