【霊的世界58】 すれ違う女性 ~激しい感情が現れた顔つき~ この世のものとは思えない自撮り動画

もう随分前の話になる。ある年の夏に、大正大学の前を通ったことがあった。場所は、東京都豊島区西巣鴨。そのキャンパスは、明治通り沿いにある。車の往来が激しい、大きな通りである。私は、家族と一緒にその通りの歩道を、JR池袋駅方面に向かってテクテクと歩いていた。

すると、丁度、その大学の正門前で、1人の女性とすれ違った。彼女はその正門から出てきたのではなく、私たち家族とは逆方向から歩いて来た。日本人である。年齢は、見た感じ65歳から70歳前半と思われ、頭は白髪交じりで、髪を後ろで無造作に束ねていた。その女性は、風通しのよい、薄いピンク色で、小さな柄の入ったフレアースカートを履いていた。長さは膝下だった。上は半袖で、襟なしの白っぽいブラウスを着ていた。

何となく異変を感じた私は、その女性とすれ違う数メートル手前から、何気なくその女性の顔を見た。すると、なんと、しかめっ面というより、般若のような顔をしていたのだ。とても険しい表情だった。過去において、このような表情をした人を見たことがなく、私は本当に驚いてしまった。

一緒に歩いていた家族に聞いてみたところ、家族もその女性の険しい表情を見たと言っていた。私はしばらくそこに立ち止まって、彼女の後ろ姿を見ていた。私が真っ先に見たのは、彼女の足元だった。彼女は、薄い色のズック靴を履いていた。路面から宙に浮いて歩いていたら、さぁ大変だと思ったからだ。でも、脚が宙に浮いている様子はなかった。

彼女の後ろ姿を見た時、私が不思議に思ったのは2つある。まず1つは、炎天下なのに、彼女は帽子も被っていなかったし、パラソルも差していなかった。そしてもう1つは、手に何も持っていなかったことだ。貴重品や鍵、ハンカチやティッシュ、女性なら鏡や口紅など、そういった小物を入れたポーチなり、ショルダーバックなりを、外出時には何かしら持たないだろうか・・・だ。両手が自由に使えるウェストポーチもしていなかったのだ。どちらにせよ、すごいエネルギー(低い波動)を出している人だと、私はその時そう思った。

この事を、ある動画を見て、私は急に思い出したのだ。同大学前ですれ違った女性のことを「まさか、あの女性は・・・」と気づいたのだ。

その動画は、驚くべき内容だった。ティーンエイジャーと思われる少年2人が、スケボーで遊んでいた。その辺にいる普通の少年・・・といった感じだ。英語圏に住んでいると思わる白人である。1人がスマフォか何かで、動画を自撮りしていた。スケボーで滑りながらの撮影なので、場所はどんどん変わる。

すると、工場か何かのごみ集積所の横で、上半身裸の男性1人が、うつ伏せの状態で倒れていたのだ。そこに辿り着いたスケボーのその少年2人が、その遺体らしき人を発見する。明らかに死んでいるように見えるとか、お前がその男の様子をうかがってみろよとか、遺体に触るのはよせよ、などとそんなような2人の会話が、矢継ぎ早に続いた。

そこへ、明らかに様子が変な、スレンダーな男性が1人で歩いてやって来た。私が大正大学の前で出会ったあの女性と、この男性の雰囲気が、なんだか似てるなぁー・・・と、私はそう気づいたのだ。

そのスレンダーな男性とうつ伏せの男性の結末が、これまたすごかった。一部始終を目撃したティーンエイジャーのその2人の慌てぶりもすごく、とても演技とは思えなかった。

スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが、かつてこんなような事を言っていた、街中で普通にすれ違ったと思った人が、必ずしもこの世の人とは限らないって。そうなんだぁー、と私はその時そう思った。

その動画のタイトル名は、「【瞬間移動】偶然撮影されたテレポーテーションの映像 」。動画が公開されたのは2016年5月24日で、視聴回数は14万回を超えている。すごいアクセス数ですよね。ご興味のある方は、その結末をユーチューブ動画でご覧になってください。所要時間は2分24秒。

ちなみに大正大学は、単科大学ではないので、色んな学部がある。同大学に仏教学部もあるのだ。正にその大学の正門で、私はその女性とすれ違った。仏の道にはまだ入れそうにもない。つまりまだ成仏していない・・・という意識の現れだったのかもしれないなぁー・・・と、今回、改めてそんな風にも思った。

(完)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2017年8月8日

【広 告 (Advertisements)】