【霊的世界13】 政治家は木星出身者が多いと言われている ~実際はどうか8~

精神科のお医者さまであり、要唱寺(ようしょうじ)ご住職の斉藤大法(さいとうだいほう)氏は、こうおっしゃった、「『歴代内閣総理大臣の出身星の第1位は、木星であった・・・』であるからと言って、『木星出身者が、総理大臣に最もなりやすい・・・』ということは、必ずしも言えない」と。私は「あ、やっぱりそれでいいんだぁ~・・・」と思いつつも、この時点では、私はまだちんぷんかんぷんで、ボーっとしていた。

だが、その直後、斉藤大法氏は、こんな例を挙げて私に教えてくださった、「医師100人の出身県は、埼玉県が最も多かった、とする。だからと言って、埼玉県出身者が、医師になりやすいとは言えないのと同じ理屈です。」と。私は、このひと言で目が覚めた。「そうだよねぇ~~~、そうだわ、そうよ!」と思い、これまで悶々としていた気持ちが一気に吹っ飛んだ。完璧なまでに的を突いてきたので、私はおかしくておかしくて、その後全く笑いが止まらなくなってしまったのだ。ほんとお腹痛かったぁーーーー!

命題(めいだい)の基本は、「AはBである」が正しくても、だからと言って「BはAである」が正しいとは限らない。これを「逆は真ならず」という。こういった論理のトリックや好都合・不都合は、他にも結構たくさんあるのだと、斉藤大法氏は、そうもおっしゃっていた。

うっかり「BはAである」と見てしまうと、そのつもりがなくても、他人を色眼鏡で見てしまうことになる。血液性格診断や運勢など、似たような勘違いや捉え方をしてしまっている場合も、結構あるようだ。まともな調査も、統計処理もすることなく、その人のほんの一部の体験から得た印象だけで、世の中を説明しようとするとんでもないことをやっている者もいる。現代の科学者の論文データでさえ、気をつけなければならないとされていると、斉藤大法氏は、そうもおっしゃっていた。なので、ある程度参考にしつつも、本気で信じきってしまっては、まずい・・・ということのようだ。人間の心理的なトリックに気づくことは、より良い人生を送る道でもありますと、そうもおっしゃっていた。

(続く)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2016年1月28日

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