【動物12】 腎臓病にならないためには ~猫は砂漠に生きていた生き物~ だからあまりお水を飲まない 

前回の【動物11】でお話したうちの猫は、あれ以来、一度もゲロゲロをしなくなった。猫は、元々吐きやすい生き物なのだと、インターネットで知った時、「そうなんだぁー」と、私はそう思った。でも、なんとか回避できないものかと、当初そう思った。

様子を見て、ふと気づき、それで定期的に、猫にぬるま湯をあげるようにしてからというもの、ゲロゲロが嘘のように治ってしまった。今日は吐かなかった・・・、今日も吐かなかった・・・という日が1日1日と増えていくうちに、私の喜びも増していった。

不思議なことに、ゆるま湯をあげると、これまた飲むわ、飲むわで、すごい! でもぬるま湯なので、あっという間に冷たくなってしまう。すっかり冷え切ったお水なら、ちょこっとしか飲まない・・・ということにも気づいた。

そのお水を、ちょこっと飲む前に、せがみにきていたことにも気づいたのだ。その時の鳴き方も違う。必死で訴えるのだ。例えば、私がこたつでパソコン操作をしていると、私の腕につかまって、必死に訴えるのだ。これがまた実にカワイイ!

猫は腎臓の病気になりやすい・・・と聞いたことがある。

その後、インターネットで色々と調べていくうちにわかったが、元々砂漠の生き物だったと言われている猫は、あまりお水を飲まないそうだ。一節には、水分を有効に使うために、尿を濃縮して排泄するという。これが原因で、腎臓に負担がかかりやすいのでは・・・と考えられているそうだが、でも実際のところ、よくわかっていないという。この情報の出典は、アクサ損害保険株式会社が運営する「いぬと暮らす、ねこと暮らす。」というウェブサイト。そこで語られているのは、どうぶつ病院「アニクリ24」の三宅亜希院長

私達人間が、北海道に住んでいて、いきなり沖縄に行っても、どうってことはない。でも犬にそれをやると、犬の毛は、瞬く間に抜け落ちていってしまうそうだ。テレビのあるトーク番組で、そんな話をしていたタレントさんがいたが、私は、最初、意味がよくわからなかった。

環境に適応した身体になる・・・ということがわった時、犬って、すごいなぁー・・・と思い、感動してしまった。

家にいて、例えば、私がココアを飲もうと思って、お水を沸かしたとする。煮立った湯気をよけながら、ココアを作ったついでに、猫にぬるま湯を作ってあげるのだ。せがんでいないのに、ぬるま湯をあげると、飲む時と、飲まない時がある。飲まない時は、猫の目の前で水面を少し揺らして、「ここにお湯があるよぁー」と、知らせてあげると、飲みはじめることがある。猫は目が大きいので、視力が良さそうに見えるが、猫は近視なのだ。

うちの猫を見ていて、「もしかして、見えてないんじゃないか・・・」と気づき、それでインターネットで調べてわかったのだ。実は、最近この事を知った。そう、ごく最近。

そもそも猫が、一度にあんなにぬるま湯を飲むとは知らなかった。私は、最初、随分驚いたりもした。最初の頃は、一度口をつけたお水はやはり臭うので、それが原因かと思った。なので、頻繁にきれいな飲み水に替えてあげた。でもどんなにきれいなお水に替えてあげても、ちょっとしか飲まない。「猫って少食だから、お水も大して飲まないのかなぁー・・・」と思っていた。でもそうではなさそうだ。臭いというより、温度だったのだ。個体差はあると思うが、どうもそんな感じ。「今まで我慢させちゃったね、ごめん、ごめん・・・」って思った。

猫がせがんだら、ぬるま湯をあげる、せがんだら、ぬるま湯・・・を繰り返すと、猫は、冷え切ったお水がそこにあっても、それをあまり飲まなくなる。このことにも気づいた。

意外に思うかもしれないが、漢方では、お水だろうが、お湯だろうが、温度に関係なく、お水は身体を冷やすという。温かいものを飲んで、身体が温まったように思えても、漢方ではそういう捉え方はしない。この事を漢方の先生から教えていただいた時、私は最初「えーーー!」と思った。

うちの猫は、お水を少し飲んだ後に、こたつに入り込むことは殆どない。でも不思議なことに、ぬるま湯を大量に飲み終えると、殆どの場合、すぐこたつに直行する。

猫は体感で生きているので、例えぬるま湯であっても、大量に飲むと身体が冷えることを知っているのかもしれない。動物って、すごいなぁー・・・と、私はそんな風にも思った。

たった一例だけでは何とも言えないが、猫が腎臓病にならない方法の1つとして、今後もしばらくぬるま湯をあげて、たっぷり水分補給をさせながら、見守っていこうかと思っている。

(完)

 カテゴリー : 動物 | 投稿日 : 2018年1月7日

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