最初、近所の大手スーパーでささみだけのキャットフード(ソフトフード)を見つけたので、試しに買ってみました。缶を開けたところ、すごくフレッシュ感がありました。なので、これはいけるかも・・・と思いながら、うちで飼っている猫に与えたところ、ペロッと食べてしまったんです。
食べっぷりを見て、「やっぱりかぁ~・・・」と思いました。人間でも食べれそうな匂いでした。元々うちの猫は、チキンがすごく好きなんです。
ところが、そのスーパーは大手でありながら、その缶詰はいつも5~6缶しか置いていないんです。入荷数が少なく、欠品になっても入荷まで時間がかかる。同じものを扱っているお店は、他になかったこともあり、試しにアマゾンで検索してみたところ、ありました! お値段も1個数円しか変わらなかったこともあり、迷わず大人買いすることにしました。その数1箱(24缶入り)!
買ったのは、「何も入れないささみだけのたまの伝説。」です。
缶の側面に表示されている原材料を見ると、確かにささみだけです。調味料や保存料、着色料など、一切余計なものは入っていない。素晴らしい! 恐らく、水煮だと思います。
「よ~し!」と思い、私は自宅でこれと同じものを作ろうと思いました。簡単に出来ると思ったのです。スーパーで人間用の鶏肉を買い、活力なべ(圧力鍋より1ランク上のお鍋のこと)を使って、水煮にしたり、蒸したりしました。或いはフライパンで焼いたり、グリルにしたりと、本当に色々とやってみたのですが、うちの猫は、意外にも、全く食べてくれませんでした。
ところが、その缶詰だけは、ガツガツと食べるのです。一体どうやって作ったのか、未だにわからないでいます。
で、ある時、人間用の豚の角煮を作ろうと思ったら、ネギを切らしていることに気づいたのです。手元にあったのはショウガだけ。お肉の下処理に必要なのは、ネギとショウガです。わざわざ買いに行くのも面倒に思いました。ま、たまにはいいか・・・と思い、ショウガだけで勝負したのです。
活力なべに入れたのは、たっぷりのお水と、豚肉の塊と、そして2かけほどのショウガだけです。
蓋をして火にかけると、しばらくして、オモリがシュッシュと揺れはじめました。すると、リビングルームまでショウガのにおいが漂ってきたのです。なんだかとても美味しそうな香りだと思いました。
気づくと、うちの猫が鼻を突けあげて、クンクンとそのショウガの香りを嗅ぎはじめ、騒ぎはじめたのです。こんなことは初めてだったので、驚きました。
下処理だけが終わった豚肉、つまりまだ味付けをしていない状態のその豚肉をちぎって、食べてみたところ、これがまた美味しかったのです。意外でした。それでうちの猫にもあげてみたところ、食べる食べる!
このことがあって、うちの猫はショウガ煮のお肉が好きだとわかったのです。ちなみに猫は、ネギ類を与えると危険なので気をつけて。エキスだけでもダメだそうです。ショウガ
毎回手作りというわけにもいかず、災害時のことも考えて、上記の缶詰をストックしておくことにしました。総合栄養食と交互にあげています。
(完)