神通力って、どうもこれこれしかじかな事みたいだぞ・・・などと、そんなことを繰り返し記事にして書いているうちに、いつしか私は、天界と地上を結ぶ通信係にされちゃったりして・・・なんて、ふとそんな事が頭をよぎった。

こういった素朴な疑問を睡眠時の夢で聞いてみるのもいい。ただ、夢解釈の場合、夜普通に寝て、翌日の朝までの間に見た夢を分析・解釈するので、ちょっと時間がかかる。ほしい時に「ちょっと行ってくるわぁー・・・」と言って出掛け、いつでもどこでも手に入るコンビ二商品とは違う。

夢を見る時は、身体や意識の一部が眠った状態になる。この状態を意図的に作り出せないだろうか・・・と私はそう思った。そうすれば、見たい時にいつでもどこでも夢を見ることができる。いつでも夢が見れれば、そこからの情報を引き出すチャンスと回数が増える。つまり、夜普通に寝る時まで待つ必要がなくなる・・・というわけだ。

思い立ったら吉日で、先々月（２０１８年１月）の終わり頃、朝私はこんな実験を行った。実験といっても、そんなに大掛かりなものではない。

ともあれ初めての試みだったが、なぜか成功した。こういうやり方もあるんだぁー・・・と思い、私はかなり興味を持った。

その日の実験は、午前７時２０分から午前９時４３分まで続いた。私は座椅子に座ってこたつに入った。その椅子の背もたれを、ほぼ直角に保った。そのままの状態で目を軽く閉じて、瞑想した。私が行ったのはただそれだけ。

その後、ふっと目を覚ましたら、私は普通に座椅子に座っていた。時計を「チラッ！」と見たら、午前９時４３分だった。実験開始から２時間２３分が経っていた。「え？　そんなに時間が経ってたんだぁー・・・」と、私はそう思った。

なんと、私はその２時間２３分の間に夢を見たのだ。その時の夢の内容がこちら。

私は白いワンピースを着ていた。私の髪はレイヤーのショートカットで、２０歳位だった。すごくスレンダーで、自分で言うのもちょっと気が引けるが、それがきれいな女性だった。

それはそうと、そこへ１人の青年がやってきた。若干２０歳の私に合う年恰好の青年だった。

初対面同士だが、彼は私をお食事かデートに誘いたかったようだ。

異様だったのは、彼が私に初めて声をかける時だった。その青年は、私の右半袖の中に下から人差し指を「ズボッ！」と突っ込んで、その指１本の力だけで、グイグイと私の袖を引っ張った。

袖を引っ張られた私は、振り向いた。するとそこに、細面の、薄いグレーのスーツを来た青年が立っていた。

彼は、私にあれこれと話しかけていた、本当に色々と。

ところが、そこから段々と私の顕在意識の方が強くなっていったようだ。どういう事かというと、夢の中の私ではなく、遠くからその２人の様子を眺めている私がこう思ったのだ、「女性に声をかけるのに、袖グイグイはないんじゃないの？」と。その瞬間から、その青年の声が徐々に聞こえなくなり、２人の姿も見えなくなっていった・・・。

夢はこれでおしまい。

夢から覚めた私は、自分がなんの夢を見ていたのかは、しばらく思い出せないでいた。とにかく目を覚ました時刻をノートに書いたりしているうちに、「あ、そうだ！」と、閃くように上記の夢の内容を思い出した。いつものパターンである。

その時に私が思ったことは、「随分、失礼な男の人だなぁ～・・・」と思った。そりゃそうでしょう、だって、私の半袖の中に指を突っ込んじゃってね、それでグイグイよ。いい気しないよぉー・・・・。

それはそうと、私はこの夢をこう解釈した。まず右半袖の右は、時計回りと同じで、未来を表す。半袖の下から・・・は、袖の下を通すを意味していると理解した。ひと目につかないように、袖の下から内緒で金品を贈る賄賂のことだ。人差し指は、後ろ指をさされるという意味。

その男性が着ていたスーツの色はグレーだったが、これは、白黒はっきりしない・・・という意味の他に、宇宙人という意味もある。初耳の人は「えー！」と思うかもしれないが、世界三大霊訓のシルバー・バーチは「宇宙人はいる！」と、確かにそう言っていた。

それはともかく、常に真っ白い気持ちで、心を１つにしておきなさい・・・ということの象徴だと思った。だから私は、その夢の中で、真っ白いワンピースを着ていたんだと、そう解釈した。心を１つにするとは、甘い誘い文句には乗らない・・・ということ。

今後、通信係をやるにしても、相手（霊とか、霊的存在）をよく見なさい、気をつけなさいね・・・というメッセージなんだと、私はそんな風に解釈した。

それと、今回の初実験で気づいたことは、自分の顕在意識をもう少し抑えないと、夢がそこから消滅してしまう可能性がある（私の場合ね）。なので、次回はこの点に細心の注意を払って、再び同じ条件下で夢を見てみようかと思っている。

（完）