【夢解釈18】 眼球は動くが、意思表示は無い ~僧侶のお話2~

そういった感情に引っつかれた私は、ふと、「あ、そうだ! 未弐の夢事典に行ってみよう・・・」と思った。私が自分の夢を分析したり、解釈したりする上で、時折、参考にしてきたウェブサイトである。

今回の夢は、「濡れ衣を着せられる」がキーワードになるので、「濡れ衣」で検索をかけてみた。未弐の夢事典によると、「・・・濡れ衣を着せられる」とは、「逆に名誉や評判を得られる。日常の強いストレスの反映。考え過ぎ。自意識過剰の状態。」と書いてあった。これを見て、少し安心した。ストレスなど、特に心当りがなかったこともあり、後は自然に任せた方が(夢解釈が)上手くいく場合もある。なので、私は少し様子を見ることにした。

そして、その翌日になって、突然、ふと、ある男性が頭をよぎった。急に気になりだし、その人のことを知る方法として、私の知り合いであるHA医学博士にメールをお送りしてみた。すると、送信してから2時間ちょっとで返信があった。私がこれまで、ふと、思い出すことがあったそのお方は、なんと、既に亡くなっていたことが、その返信で分かったのだ。私は、「ガァーン!」と、衝撃をうけた。HA医学博士と亡くなったその男性は、ご友人同士である。

亡くなったその男性は、仕事の帰りに交通事故に遭い、それ以降、ずっと植物状態で入院していたのだ。植物状態といっても、その男性の場合、日中は両目を開いていて、瞬きをしたり、キョロキョロと眼球を自然に動かせたそうだ。確か、自発呼吸していたように私は記憶している。ただ、言葉を発したりとか、意思表示ができないのと、そして、飲食する力もないので、胃に直接、必要な栄養を入れられるようにお腹に穴を開けて、そしてチューブをつないでいたのだ。つまり、ずっと寝たっきりだった。

私は、その男性とは、直接お会いしたことは一度もない。ただ、何年も前にそのお方のお話を聞いていたので、ずっと気になってはいた。

(続く)

 カテゴリー : 夢解釈 | 投稿日 : 2016年2月23日

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