鳥取の三朝(みささ)温泉のお湯は、高濃度のラドンを含んでおり、世界有数の放射能泉。放射能と聞くと、ちょっと怖い感じもするが、そういうことではなさそうだ。
ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線のこと。
ラジウムとは、1898年にキュリー夫妻が発見した放射性元素の1つ。
このラドンを含むお湯は、新陳代謝が活発になり、人間が誰でも持っている再生作用が高まるらしい。
ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー生化学教授が唱えた「一時的な低線量の放射線照射は、体のさまざまな活動を活性化する」とされる説がある。つまり、放射線が、高線量だと生物に害を及ぼすが、低線量だと逆に生命活動を活性化させる・・・ということのようだ。
この低線量放射線や、先の微量のラドンが、人体に作用することを「ホルミシス効果」と呼んでいる。
前回お話した秋田の玉川温泉に代表されるように、ある特定の鉱石から、微弱な放射線が自然に放出されており、人体がこの微弱な放射線を浴びると、生体機能が高まる(岩盤浴のこと)。その結果、奇跡と思えるような不思議な現象が人体に起こるようだ。
鳥取の三朝温泉も負けていない。三朝という名前の由来は、三晩泊まって三回朝を迎えると、どんな難病でも治る・・・というところからきているそうだ。
でも、人がいいと言っても、自分に合うかどうかはわからない。個人差があるからだ。
マイクロ波を照射することによって、食品に含まれる水分を、1秒間に24億5000万回振動させることで、食品を温める電子レンジ。見た目は同じでも、電子レンジで加熱したものは、生命力溢れる地上の食べ物とは全く異なってしまう。電子レンジで温めた湯冷ましを植物に与えると、その植物は朽ちるのが早いそうだ。自炊できる温泉宿で、電子レンジを自由に使わせてもらえるところもある。せっかく時間とエネルギーとお金を使って、湯治目的で滞在するのなら、電子レンジの使用は、控えた方がいいかもしれない。
鳥取の三朝温泉にせまる。その先に、あなたの希望が見えるかもしれない。
(完)