【出版物25】 クリスチャンが座禅? ~凛々しい青い目の僧侶~ ネルケ無方さん2

その「キュウリ一本の修行」によると、ネルケ無方(むほう)さんは、7歳の時にお母さまを亡くされたそうだ。「どうせ死ぬなら、なぜ生きなければならないのか・・・。そもそも生きるって、一体何なのか・・・」などと思い、本当の意味での生きるということに、ネルケ無方さんはずっと悩んでいたそうだ。

彼の転機は、1984年の高校生の時で、東西が1つの国として統一される前の、旧西ドイツの地方にあるクリスチャンの全寮制の学校時代のことだった。「クリスチャンが座禅をするの?」と思うかもしれないが、当時は、座禅を通じて、神との合一を目指すクリスチャンが多く、それが一種の流行りでもあったのだそうだ。

ネルケ無方さんは、その全寮制の学校の座禅サークルに誘われたのだが、すぐに辞めるつもりで入ったそうだ。しかし、結構、お気に召されたようだ。ところが、1年が過ぎた頃に、そのサークルの顧問の先生が学校を辞めてしまい、その後任として、ネルケ無方さんがチームリーダーになるように言われたのだそうだ。

何の知識もないネルケ無方さんは、慌てたという。図書館に飛び込み、片っ端から仏教書を読み込んだそうだ。そしてこの時に、生まれる事、老いる事、病気をする事、そして死ぬ事のこの4つの苦しみは、人間にとって決して避けることはできない・・・というお釈迦さまの教え(生老病死/しょうろうびょうし)と出会ったそうだ。

恐らくこの時に、ネルケ無方さんは、天から降り注ぐ一筋の光を見い出されたのかもしれないなぁー・・・と、私はそんな風にも思った。

その後、ネルケ無方さんは、お釈迦さまが常に行っていた座禅と悟りは、インドから中国、中国から日本へと伝わり、禅という形で、今でも日本で生き続けていることも本で知ったという。それで、高校卒業と同時に日本に渡り、禅僧になろうと決意されたそうだ。

日本は異国の地よ。ドイツからはとても遠い。言葉も食べ物も習慣も違う。何の迷いもなく、「これ!」と決めてしまうところがすごい。心の深い部分の、つまり遠い前世の記憶なのかもしれないなぁー・・・と、私はそんな風にも思った。

(続く)

 

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 カテゴリー : 出版物 | 投稿日 : 2015年12月25日

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