お寺からご自宅に戻ったご主人のM男さんと奥様のM子さんは、その女のお子さんとやらが誰なのか・・・ということをふと思い出し、再び話し合ったそうだ。でも、やはりどんなに考えてもわからなかったらしく、それで、可愛い天使か、妖精かもよ・・・ぐらいに思っていたそうだ。もしそうなら、今後の唱題プラクティス(祈り)が楽しみだと、そんな風にも思ったんだそうだ。なぜなら、そういった祈りの中で、天使か、妖精が自分たちに何かしら話しかけてくれるかもしれない・・・などと思ったみたいだ。それにしても、でもやはり、何かおかしいなぁ~・・・とM子さんはそうも思ったそうだ。
M男さんが小学生の時に、(M男さんの)父親は脱サラをやって自営業に転職したが、収入は思ったように増えず、サラリーマン時代のおよそ半分になってしまったそうだ。一家で食べていくのに、家計はずっと火の車だったという。低所得者が対象の集合住宅に住み、長い間、電話機も自宅にはなかったそうだ。
M子さんは、ご主人の家系の色んな事情が、頭の中で見え隠れしたんだそうだ。それでも最初はわからなかったという。ところが、その翌日になって、M子さんは、ふと、こう気づいたそうだ、「(その霊は)もしかしたら、水子じゃないか・・・」って。
(続く)