【霊的世界29】 女のお子さんが頼ってきている ~縁結び1~

【夢解釈24】の記事で、それはそこのお寺の密教になる・・・というお話を少しした上で、そういった実例に関しては、いずれこの【霊的世界】シリーズの方でお話する・・・と、あの時(私が)そう言ったのを覚えているだろうか・・・。今回の記事は、その実例に関してである。

このお話については、よほど慎重にしなければならない。なぜなら人のプライバシーに関わるとてもナイーブな問題だからだ。これまで世間一般では、霊に関する真実が伝えられることが殆どなく、そのことで返って人の恐怖心を煽り、多くのオカルト話を生み出してきたようにも思う。それだけに、このことについて何らかの方法で、正しい光を当てることが重要だと、私は思った。

そこで、今回は思い切って当事者の方々ひとりひとりにご挨拶し、こちらの趣旨をよく説明させていただき、充分に納得していただいた上で、取材をさせていただいた。S先生(日蓮宗・ご住職)にお話した時に、やはりプライバシーという点と、個人情報を安易に世間に流しているようなお寺である・・・と誤解されると、せっかくの善意が世の中に届かなくなってしまうという懸念もあり、「呉れ呉れも深慮してくださいね。」と言われた。最終的には「世の中の苦悩する人々のため・・・」ということで、ご了解いただいた。

ある日、M男さんとM子さんご夫妻はお2人だけで、S先生のお寺へ行き、本堂でいつもの祈り(唱題プラクティス)をS先生から習っていた。その祈りとは1回につきおよそ30分から40分程度唱えるのだが、それが終わると、S先生はM男さんに向かって、開口一番にこう仰ったそうだ、「女のお子さんが頼って・・・、いらっしゃってますねぇ~・・・」と。S先生は、その一言を発したっきり、それ以上は何も仰らなかったそうだ。

女のお子さん・・・と言われたM男さんは、「ん? 誰だろう・・・」と思ったそうだ。1人で考えてもわからなかったようで、直ぐ隣に座っていた奥様のM子さんと顔を見合わせて、2人であれこれと考えや思いを巡らしたが、心当たりがなく、全くわからなかったという。

その後、間に10分か15分の小休止を入れながら、祈りの練習は更に続いた。それでも何の手掛かりも掴めなかったので、むしろ奥様のM子さんの方が随分と気にされたんだそうだ。すると、S先生は、「今後、唱題をやっていかれる中で、自然とわかってくることもありますから、大丈夫ですよ。」と、優しくそう仰ったそうだ。本堂や居間でお茶やお菓子をいただきながら、事なきを得て、そしてご夫妻は安心して帰って行ったそうだ。

(続く)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2016年5月19日

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