【社会68】 頭から癒す光が差し込むとどうなるか ~僧侶思う~ 祈ると顎の骨に違和感走る 

先日、S先生(日蓮宗・ご住職・男性)にお電話を差し上げた。どうしても教えてほしいことがあったからだ。これ以上考えても、もうわからないし、お聞きした方が早いと思った。「よし!」と思い、意を決して家の電話機のオートダイヤルボタンを押した。

「プルルーン、プルルーン・・・」と、受話器の向こうから聞こえてきた音に、私は静かに耳をすました。やがて、「ガチャ!」っと、受話器をとる音が聞こえた。私が「もしもし・・・」と発した直後に、留守電話だとわかった。

S先生自らのお声で録音されたメッセージを聞きながら、「どうしようか・・・」と、私は考えていた。「とりあえず、簡単にメッセージだけでも残しておこうかー・・・」と思った。

メッセージを残した後、しばらく「ボーッ」と考えたが、気持ちを整理して、先にメールでお聞きしておこうと思った。善は急げで、私はただちにパソコンに向かった。

知りたい事とは、祈りで、溶けてしまった顎の骨を復活させることができるのかどうか・・・ということである。どういう事かというと、私自身が、突然歯周病に見舞われて、それが原因で、顎の骨(歯槽骨のこと)が溶けてしまったのだ。気づいた時には、想像を絶する領域に入っていた。

簡単に書いて、送信ボタンを押した。そして、その翌日の夕方に、S先生からお電話がかかってきた。その時に、20分位おしゃべりした。お電話でお話するのは、1ヶ月半振りだった。S先生は相変わらず、お優しいお声だった。

そのお電話で、まず、顎の骨の復活についてお聞きしてみたところ、S先生はこんな事をおっしゃった、腕を燃やして、それで(腕が)復元した・・・というお話はありますよ、と。私にとっては初耳だったので、「えっ! じゃ、私の顎の骨も治るってこと?」と思った。気持ちに虹が差しはじめた。

その後、S先生と色んなお話になった。S先生はこんな事もおっしゃっていた、顎の骨を修復させる方法はあるけれども、でも・・・、あまり無理に修復させない方がいいと。どうもお話の感じだと、S先生は、私のために専門家に、既にお話をお聞きになってくれていたみたいだった。私はこういう瞬間に「愛」を感じる。

S先生は最後に、こうもおっしゃっていた、難病が治るのですから、顎の骨が治らないとは言えないと。つまり、人間が本来持つ再生作用のことにも触れていた。

今回のこのお電話でS先生とお話する前に、私は祈りを何度か試みた。それが、とても不思議な事が起こったのだ。祈りはじめて、頭から癒す光が入って来ることをイメージした途端、問題のその1本の歯と歯茎の境目に、超極細の歯間ブラシが刺さっているような感覚がしたのだ。歯間ブラシは1本だけではなく、その歯の周囲を、すき間なく1ダースぐらいが刺さている感じがしたのだ。しかも・・・だ。しかも、その歯間ブラシから下に向かってエネルギーが降りていくような感じまでしたのだ。「おかしいなぁー・・・」と思いながら、祈りを何度か繰り返したのだが、祈ると、問題の歯にエネルギーが降りてくるのを感じ、祈りを止めると、そのエネルギーも止まるのだ。なんか変でしょう? 「不思議だなぁー・・・」と思っていた矢先に、萩原優医学博士のCDブックに出会った。

私が一番驚いたのは、その本の11ページの真ん中の辺りに、こんなような事が書いてあった。降り注ぐ光に守られている自分をイメージすることによって、その光が、身体の細胞1つ1つに満ちていくと。でも、身体の中で、違和感のあるところもあるようです、と、そうも書いてあったのだ。私は、これには本当に驚いてしまった!

つまり、私がそういった光をイメージすると、確かに、私の場合、問題の歯に違和感が走るのだ。気のせいや思い込みではなく、そういった事を知覚できるレベルで起こったのだ。そういう事が起こることもあるんだとわかったから、驚いてしまったのだ。そりゃ、驚くよぉー! 人間の身体って、本当に不思議だと思った。

S先生からいただいたそのお電話で、およそ20分おしゃべりした後、同じ日の夜になって、今度は私からS先生に、お電話を差し上げたのだ。先の「腕を燃やして、それで(腕が)復元した・・・」というお話を、もう少し知りたくなったからだ。

そういう経験をした人が、S先生の唱題プラクティスを通じて、それで失った腕が復元したのかなぁー・・・と思った。もしそういうことなら、その時、どういう唱題プラクティスの内容になったのか・・・などもお聞きしたかったのだ。

その気持ちをS先生にお伝えしたところ、それはお経(法華経)のお話なのだという。お釈迦様が腕を復元させたのではなく、唱題プラクティスの祈りで、腕が復元されたのでもなかった。

後になってその事をふと思い出し、インターネットで調べて、それでおよその事がわかった。両腕を失っても、両腕が復元したのは、薬王菩薩本事品(やくおうぼさつほんじほん)様のことだと思われる。

次回、歯科医院に行くまでまだ時間があるので、そういった祈りを続けていこうかと思う。

(完)

 

追記・・・歯医者さんで本格的な治療がはじまって、およそ7か月後に治りました!

 カテゴリー : 社会 | 投稿日 : 2017年5月9日

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