【社会79】 自転車でラーメンを食べに行き、途中で事故に遭う ~えらい勘違い~ 

ロードバイクに乗って、ラーメンを食べに行くことにした。ロードバイクとは、スポーツタイプでタイヤが細く、比較的軽い感じの自転車のことである。走行中、ちょっとよそ見をした。それで段差に落ちて、「ヤバッ!」って思った次の瞬間、ハンドルが右90度に「クルッ!」と回転して、そのまんまジャックナイフ(ウイリーの逆)状態で吹っ飛んだ。

私は最初、「はぁ?」と思った。私ではなく、クロモリーさんが吹き飛んだ。クロモリーさんとは、インターネット上で知り合った新潟の男性で、自転車のパンクの修理方法を教えてくれた人である。

最初、「ジャックナイフって、何?」って、私は思った。勿論、ウイリーの意味もわからなかった。

ボタンを押すと、「ピッ!」と、刃が飛び出すあのナイフのこと? と、私は最初、そう思った。でも、そう解釈すると、「じゃ、ウイリーって何だろう・・・」となる。私はしばらく考えた。

あ、わかった! 折りたたみ式のナイフがジャックナイフで、折りたたみ式じゃないナイフがウイリーなのかもしれないなぁーと、私はそう思った。「よーし、いいぞ!」と思った。

ジャックもウイリーも音の響きからして、英語圏の男性の名前っぽく聞こえた。仲が良い者同士のことをジャックとウイリーっていうのかもしれないなぁー・・・と、そんな風にも思った。

で、結局、私は、こう解釈した、クロモリーさんが、ポケットか何かに入れておいたジャックナイフが「ピュー!」と飛び出しながら刃も「ピッ!」と飛び出し、それと同時にクロモリーさんが吹き飛んだ・・・と。

「んー、でも、なんか変だなぁー・・・」と思った。それで、ジャックナイフの意味を調べてみることにした。

なんと、私はそこでえらい思い違いをしていたことに気づいた。

ジャックナイフとは、二輪車の後輪だけが大きく宙に浮くことだった。そういった写真を目にした私は、思わず笑ってしまった。「なぁーんだ、そういう事だったんだぁー・・・」と思った。

クロモリーさんが投げ出されたことは間違いないが、でもジャックとウイリーは、お友達同士でもなんでもなかった。

自転車から放り出されたクロモリーさんは、その着地の瞬間、右手を付いて衝撃を和らげたものの、右膝をアスファルトにぶっつけてしまった。厚手のデニムが切れたが、でも皮はむけずに、内出血と軽い打撲、それに足首を少しひねった程度で済んだ。ジーンズの破れ方といい、赤々とした負傷の大きさといい、「これは、かなり痛いよー」と、私はそう思った。

彼とは生きている世界や趣味が、私とは全然違う。でも、だから逆に面白いと思った。彼が撮るウェブサイトの写真もすごくきれいだし、書いてある内容も「サラッ!」としてて、不思議と読みやすい。またクロモリーさんのところに遊びに行こうと思った。

(完)

 カテゴリー : 社会 | 投稿日 : 2017年8月31日

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