あの駅前スーパーに、物理的に漂うはずもないお寺のお香のことで、私の驚きは、まだ続いた。このシリーズの最初のページ(【霊的世界15】)で、私はその直前の週末に、原因不明の頭痛で寝込んだ・・・というお話をしたのを覚えているだろうか・・・。今回、そのこともS先生(ご住職)にお伝えしたのだ。すると、なんと、S先生は、こうおっしゃったのだ「一昨日から昨日と言えば、私の関係者の中にどなたか苦しんでいる方があるな、とは感じておりました。」と。
その「一昨日から昨日」とは、私が原因不明の頭痛で寝込んでいた日のことである。S先生は、朝夕の祈りの中で、そういったことまでお分かりになるようだ。信じられないかもしれないが、「何となく・・・」とか、「勘で・・・」ではなく、その人が今持っているその痛みや苦しみそのものが、どうも、そのまんまS先生の身体の中に入ってくるみたいなのだ。だから、全てがご自分の痛みとなって、手に取るように分かる・・・。どうもそんな感じなのだ。
S先生は、苦しんでいる人が私(乃風)だとは特定できなかったそうだ。色んな仕事があって、考え続けるわけにもいかず、どなたか連絡してくれればいいのに・・・とそう思ったそうだ。あの方かな~・・・と想像したりしながらも、分からないまま、その日の祈りをされたそうだ。
今回、結局、このような「香」を通して、そのことをこのように分かるようにしてくれたのかな・・・と、S先生はそうもおっしゃっていた。人間は、本来、深い意識の部分では、みんなつながっていると言われているが、改めてそのことを知る良い機会だったと思う。だが、そういった不思議なことは、これで終わらなかった。
それから1週間が経った2016年2月25日月曜日の午後、私に、何の前触れもなく、ふと「クリームシチュー・・・」という単語が頭をよぎったのだ。「あ、そうね・・・。それもいいかも・・・」と思い、お散歩だてら、片道20分かけてドンキ(ドン・キホーテ)まで出掛けた。私は、今、リハビリ散歩を行っているが、通常、そのお散歩とお買物は分けている。その日、時間がなかったこともあり、そのリハビリを兼ねて、そのルーだけを買いに出掛けた。
(続く)