【霊的世界15】 お香の匂いがした ~僧侶の化身、現れる1~

「今日の夕方6時10分頃、何かございました?」と、私はS先生に電子メールでお聞きしてみた。S先生とは、私にこれまでに本格的な祈りを教えてくださったお方さまである。本物のお寺のお尚さんである。そう、ご住職だ。男性である。

すると、間もなくS先生から、こんなお返事がきた。「いえ、特に何もありません。午後出かけて帰って、いつものように今日の日記や人とのやり取りをしていただけですけれど・・・。(ここで1行空いている)雪が、よく降りましたが、大方融けてしまって交通には良かったですね。合掌」と書かれてあり、最後にS先生のお名前が記されてあった。

このメールを読んで、「おかしいな~・・・」と思った。このメールのやり取りは、先月18日月曜日の夜のことである(2016年1月)。この日は、前の晩から大雪が降った日だった。その直前の週末、つまり1月16日(土)未明からの丸2日間は、私は原因不明の頭痛で、何も食べず、寝込んでいた。食べて食べれないことはないが、食べたら歯磨きをしないといけない。それを面倒に思ったのだ。それだけ気力も消耗していた・・・ということである。何も食べない代わりに、定期的にお湯を飲み、そしてちょっとの天然塩を摂っただけで1日目を過越した。その翌日の晩になって、やっと何か食べたい・・・という気持ちになり、野菜ジュースやブラックココアを飲み、そしておかゆを1杯だけ食べた。もう、それで充分だった。後は、ひたすら横になった。こういう時は、ゆっくり休むのが一番。時折起きては、ここ5階の南の窓から外を眺めた。外はシンシンと雪が降り始めていた。そして、3日目の朝、目が覚めた時に、「あ、これなら何とかなる!」と、やっとそう思えた。うれしかった。お散歩を兼ねて、その日の夕方、駅前のスーパーに買い物に出掛けた。

その店内のキャンディー売り場で、あれこれと迷い、いつもと違ってなかなか決まらなかった。ラムネのお菓子もほしかったのだ。袋をひっくり返して原材料名をざ~と見て、こう思った、「あれ、このステビアって何だっけ・・・」と。まったく思い出せなかった。あきらめてフルーツキャンディーの袋を手に取り、再びひっくり返して原材料名を見た。そうこうしているうちに、段々体力が消耗してしまい、とうとうその場にしゃがみ込んでしまった。体勢が楽になったところで、またキャンディーを探し求めた。と、その時だった。突然、私の後方から、微かにお香の匂いがした。「ん?」と思い、振り返ると、誰もいない。気のせいだと思い、またキャンディーをガサガサと見ていたら、またお香の匂いがしたのだ。今度ははっきりとした匂いだった。とっさに、「あ、S先生のお寺の(お香の)匂いだ!」と思った。そんなはずがないと思ったが、でもこのスーパーに、もしかしたらS先生がいるかもしれないな~・・・と思ったら、なんだか急に気持ちにスイッチが入ってしまった。

(続く)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2016年2月8日

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