【夢解釈19】 亡くなった人の夢 直ぐに成仏は出来ない ~僧侶のお話3~

断定はしないが、一昨日(2016年2月19日金曜日)のあの夢は、もしかしたら、亡くなったその男性の思いや感情などが反映されていたのかもしれないなぁ~・・・と思った。

つまり、これは1つの解釈になるが、私はこう理解した。奥歯に物が挟まるとは、思ったことや感じたことなどをそのまま言わず、何かを隠しているようなものの言い方をする例えである。奥歯を抜かれることによって、もう何かを隠す必要がなくなり、言葉も意識も自由に伝えられるようになった・・・ということを暗示していると思われる。

連綿体(れんめんたい)は、切っても切れないこれまでの思いや、意識、記憶、命などを表している、と思われる。

そして、ミルクシェイク(バニラアイスクリームとミルクをシャカシャカと混ぜたもの)のミルクは、骨、つまり、遺骨。あの紙コップは、骨壺。紙コップの蓋に突き刺さっていたあのストローは、ひと筋の光。紙コップの中身が空っぽだったのは、昇天や成仏を示唆していると思われる。

そして、はじめからごみの分別などする必要はなかった。なぜなら、あの茶色い袋の中に入っていた物全てが、亡くなったその男性の思いだからだ。あの茶色い袋の袋とは、お袋さんのことで、自分の母親のこと。お袋(愛)に包まれたことで、全てを受け入れられた・・・といったところだろうか。

血だらけのガーゼの血は、とてもきれいで生々しかったので、その解釈に関してはこうだ。血がにじむ思いをしたが、でも僕は今でもこうして(死後の世界で)生きている・・・。幸せだからこそ、そのガーゼについた血は、生き生きとした、きれいな血だった・・・ということなのかもしれない。

その後の、HA医学博士とのメールのやり取りで分ったのだが、その男性は、今から5年以上も前に亡くなったそうだ。私に本格的な祈りを教えてくださったS先生(日蓮宗・ご住職)は、かつてこんなことを仰っていた、人が亡くなって、直ぐに成仏することは、まず殆どないと。死後5年経って、蓋に突き刺さったあのストローのように、ようやくひと筋の光が見えてきたのかもしれない・・・。私はそんな風に思った。

(続く)

 カテゴリー : 夢解釈 | 投稿日 : 2016年2月24日

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