【社会72】 とんでもない自分の過去を知った ~ご縁~ なぜ心を病む人を引き寄せるのか

ある時、お隣にとてもチャーミングな女性が引っ越してきた。年齢は25歳前後だと思われる。ショートカットで、色白で、とても小柄な独身女性だ。ご近所なので顔を合わせるうちに、なんとなく親しくなった。その時私はまだニレ茶(樹皮)を飲み始める前だったので、結構、色んなケーキを趣味で焼くことが多かった。ニレ茶(樹皮)とは、エドガー・ケイシーさんがおススメしていたお飲み物のこと。手作りケーキが上手く仕上がれば、その女性におすそ分けすることもあった。彼女はすごく喜んで、自分も女の子らしくケーキが焼けるようになりたいと、そうも言っていた。その気持ち、なんかわかる気がした。私もかつてそう思った。私がまだ高校生の時に、同級生でとても上手にケーキを焼ける女の子がいたからだ。

それはそうと、しばらくそのチャーミングな女性に会わない日が続いた。そのうちに彼女のお母さまやお婆さまらしき女性たちが、頻繁に彼女の家に出入りするようになった。合鍵を使って出入りしている所を何度か目撃したこともあり、それで、「あ、身内の方なんだろうなぁー」と私はそう思った。彼女とは全く会わなくなってしまったので、「なんか変だなぁー・・・・。大丈夫かなー・・・」という感じはした。

そんなある時、共有の階段の踊り場で、チャーミングなその彼女とばったり会った。驚いたことに、彼女の様相が一変していたのだ。まるで別人だった。熱っぽい顔つきの、やや赤ら顔で、目はトローンとしていて、今にも泣き出しそうな顔つきだった。歩き方もなんだかフラフラしていて、まるで雲の上を歩ているかのような足取りだった。正直、これはただ事ではないぞ・・・と私はそう思った。

そんなある日、そのチャーミングな女性から一通のお手紙を受け取った。玄関扉の新聞受けに入っていたのだ。自分の思い通りにならず、毎日泣いてばかりいる・・・とそんなようなことが書いてあったのだ。それを読んだ私は、「やっぱりそうだったかぁー・・・」と思った。とても胸が一杯になった。彼女の文面からして、彼女は心身症か、うつ病か・・・、どちらにせよ、恐らくそっち系を患っているんじゃないか・・・と、私はそう思った。

彼女だけではない。私の友人や、別の友人のご主人もそっち系の病気になってしまったのだ。前者は子供の頃の家庭に問題があって、アダルトチルドレンと診断され、現在もカウンセリングを受けている。後者の男性は職場の人間関係がうまくいかず、うつ病になった。その後、社宅を出たので、恐らく転職したんだと思う。現在は何とか回復したようだ。再発したかどうかはわからない。

こんな事もあった。長年務めた近所の自治会の会長が癌になり、手術することになった。そのため、臨時で別の人が会長の代行を引き受けた。その2か月後ぐらいだったか、私が近所の自治会費を集めて、その代行者のご自宅へお金を納めに行った時もそうだった。初めてお伺いするご自宅で、全くお会いしたこともなかった。驚いたことに、なんとそこの奥さま(80歳)も、うつ病だったのだ。その時対応してくれたご主人(臨時の自治会長代行者)が、何かの話の流れで私にそう言ったのだ。

なぜか私にはそういう人とご縁がある。なんか変だと、前から薄々そう思っていた。そんなある時、HA医学博士の紹介で、シーターヒーリングのT先生とお会いする機会に恵まれた。HA医学博士も認める、本当に実力のある先生だった。T先生は、オーリングテストと霊視がお出来になる先生で、類い稀な才能をお持ちの方だった。その道では、結構有名な先生だと、後に知った。

オーリングテストとは、患者が自分の指で輪(Oーリング)を作り、診断者も指で輪を作る。患者に何らかの質問をしてから患者の指の輪を引っ張るのだ。その時に輪が離れるかどうかで診断するテストのことである。

T先生は、そういったテストと霊視を何度か繰り返した。その後に、私にこうおっしゃった、私(乃風)がある過去世で、じゅじゅつしをやっていたと。聞きなれない言葉に、私は「はぁ?」って思った。理解してなさそうなそんな私を見て、T先生が目の前にあった紙に、こう書いてくれた、「呪術師」と。その文字を見た時、「あれ・・・、これって、のろうっていう字だよね?」と思い、私はひどく気にしてしまった。人を激しく呪ってしまったんだと思ってしまったのだ。白装束に身を包み、真夜中に血眼の両目で、わら人形に釘を打ち込んでしまったのかと、そう思ってしまったのだ。「ヤダよぉー、そんなじんせーーー(人生)!」と思った。

その先をT先生に聞くに聞けない。でも帰るに帰れない。「困ったなぁー・・・」と思った。でもこのまま・・・というわけにもいかず、とにかく私は意を決して、T先生に恐る恐る聞いてみた、その時、私は具体的に何をやったのですか・・・と。

すると、なんと、シャーマンだったのだ。シャーマン。神おろしをしたり、予言をしたり、病気を治したり、死者との交信をしたりする、そういった霊的なお仕事をしていた・・・というのである。えっっっらい勘違いもいいところよ、全く。家に帰ってからお友達に話したら、お友達はすごい笑ってたわ、ほんとに。

時は、1400年か1500年あたりの頃で、私はその時カムチャッカ半島とか、その辺りに住んでいたそうだ。見えた映像によると、その時の私は、顔の彫りがとても深かったそうだ(まー、ロシア人じゃ、そうよねぇー)。

T先生のお話によると、シャーマンは相手の病気を自分が一旦受け取って、それで神を自分におろして、病気を治すのだという。えらく大変な職業だと思った。

つまり、元々私自身に、患者を治せる力があるから、だからそういった患者が知らず知らずのうちに近づいてくる・・・ということのようだった。「そういうことだったのかぁー・・・」と思った。それなりの理由がわかって、私はとても納得した。

引き寄せる何かが自分にある・・・ということなのでしょうね、きっと。ただ、そういった神がかり的なことに関して、私は興味がなくはない。でも、現世の私にはちょっと無理なような気がする。やはり、それは・・・、S先生(日蓮宗・ご住職・男性)をずっと傍で見てきているからだ。相手の肉体的な痛みや精神的な苦しみが、まともに自分の身体の中に入ってくるのだ。見ちゃーいられないよぉー・・・、本当に。

「そのお坊さん、ヤラセなんじゃないの?」と思うかもしれないが、でももしヤラセなら、必ずどこかでそれなりのほころびが出るはず。でも、それがない。S先生が知るはずもないこと、例えば私のご先祖様のことなどを、次々と言い当ててしまうのだ。1回や2回じゃない。それこそ私すら知らなかったことまでも言い当ててしまうのだ。今までに何百万回驚かされたかわからない。

言い当てる・・・というより、S先生は祈り(唱題プラクティス)を通じて、全部わかってしまうのだ。すごいよぉー!

S先生のお話によると、除霊や浄化等の祈りの場合、通常3人で行うそうだ。1人が祈る。1人がさにわ(霊媒師)。そしてもう1人が見張り役(監督者)だ。霊がおりてくると、殆どの場合、霊媒師は意識を失ってしまうそうだ。

世界三大霊訓のシルバー・バーチをおろしていたモーリス・バーバネルさんも、そんな感じだった。エドガー・ケイシーさんも、リーディングを取る時は意識や記憶がない。「神との対話」という本を書いて、世界的に大ブレイクしたニール・ドナルド・ウォルシュさんの場合は、自動書記なので、質がちょっと異なる。彼の場合、意識が飛ぶことはなかったようだ。

引き寄せる何かが自分の中にある。この事が、不思議なほどに私の心に響いた。

(完)

 カテゴリー : 社会 | 投稿日 : 2017年6月12日

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