そんなある時、私はエドガー・ケイシーさんのことを、偶然、図書館で知った。最初のうちは、「あ、そうなんだぁ~・・・」とか、「こんなすごい人が実際にいたんだぁ~・・・」などと感心したが、読み進んでいくうちに、頂上を目指して山を登るように、私は段々夢中になっていった。
これまでにエドガー・ケイシーさんに関する本を何冊も読んだが、その中で、「えっ、えーーー!」と思う一節に出会った。エドガー・ケイシーさんのリーディングによると、天体が地球に近づくことで、なんらかの影響を受ける人もいるのだそうだ。たったそんなような一節だったが、私はとても驚いてしまった。
その一節に触れた時、最初は「ふ~ん。そうなんだぁ~・・・」と思いながら読み進んでしまい、そして直ぐに「ん?」と気づいて、それでその一節に急いで舞い戻った。じっくりとその一節をもう一度読んだその時に、「まっ、まさか・・・」と気づき、それで、問題があった年の各惑星の動きを慌てて調べてみた。すると案の定で、ほぼ射程距離に入っていたと思われるほどの、奇妙な一致が見られたのだ。
「まっ、まさか・・・」と、その時にそう気づいたのは、その日からおよそ7か月前の夏に、私はとても不思議な体験をしたことを、急に思い出したからだ。その不思議な体験とはこういうことである。
夜中の0時半頃、お布団に入ってもう横になっていたら、突然、唇の振動がはじまったのだ。「あ、来たな・・・」と思った。いつものことなので、嵐が去るまで待つことにした。ところが、その日に限って一向にその膨張感が収まらず、なんか変だなぁ~・・・と思っていたら、あろうことか、その膨張感が口腔内で留まらず、全身へと、突然ものすごいスピードで転移してしまったのだ。おっそろしぃ~~~ってもんじゃなかった。「あぁーーー!」と思った。
(続く)