【霊的世界2】 超能力 ~霊視で病気がわかる僧侶2~  

そのS寺のご住職の息子さんが跡を継いだこともあり、ご住職は、それ以降、もう表には出て来られなくなった。人の念や邪気、生き霊、憑依などから身を守ってくれるのが、お経であり、普段からの僧侶としての祈りの力なのではないか・・・という考え方も、確かに一方にはあるようだ。ただ、私に本格的な祈りを教えてくださったS先生(日蓮宗・ご住職)も、何かの話の流れで、こうおっしゃっていたことがあった、そもそも病気とは、1つのことが原因で病気になるわけではないですと。とてもお優しい口調で、そうおしゃっていた。

眠れる予言者エドガー・ケイシー氏(1877年3月18日ー1945年1月3日)は、記録に残されたものだけでも、14,306件のリーディングがある。しかし1回のリーディングは、30分から1時間程度の長さで、1日2人までと決めていたそうだ。そういった取り決めも含めて、全てのリーディングはエドガー・ケイシー氏が催眠状態の中で取られたものだ。その当時、戦争などの時代背景もあり、なんとか人の助けになりたい・・・という奉仕の気持ちから、エドガー・ケイシー氏は、1日に6回も7回もリーディングを行うようになった。そのリーディングの最中に、「休め! 休め! 休め!」という声がエドガー・ケイシー氏には聞こえていたそうだ。それを無視してやり続けたことで、その後、脳卒中で倒れたのだ。倒れたのが亡くなる前の年の秋のことだったので、そこから他界までの期間は、わずか数か月しかなかったのだ。特殊な能力を使うということは、それだけ身体に負担がかかる・・・ということなのかもしれない。

そして、もう1つの例として、世界三大霊訓の1つであるシルバー・バーチ(1920ー1981)が挙げられる。 シルバー・バーチは、モーリス・バーバネル氏(1902年5月3日ー1981年7月17日)の肉体に下りて、およそ60年間の交霊を行った。シルバー・バーチがモーリス・バーバネル氏の肉体に下りて、何かを話す時は、目は閉じたままで、口を動かしてしゃべり、首を動かすことはあっても、立ち上がって歩くことはなかった。霊が他人の肉体を使って、何かを話すという行為は、多くの糸を同時にあやつるように、微細な力加減で行われるのだそうだ。なので、あまり長い間、人の肉体にとどまる事はできなかったようだ。シルバー・バーチは「そろそろ時間が来ました・・・」と、信者さんとのそういった交霊会の最後には、いつもそのような事を言ってから去っていたのだ。

たったこの2つの例だけで結論付けるのは無理があるが、ただ、宇宙にアクセスするにしても、或は、霊媒という特殊な状態になるにしても、その人自身の脳や身体が特別な状態になるので、かなり酷使されるように思われる。S寺のご住職が体調を崩されたのは、そういった超能力を、知らず知らずのうちに使い過ぎていたのかもしれない・・・と、私はそう思った。

(完)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2015年12月1日

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