神戸乾物本舗で、乾燥豆を買いました。総額が一定金額を超えると、送料が無料になるとのことで、それでその金額を目がけてまとめ買いをしました。私が初めてこちらのお店で買ったのは、4~5年ぐらい前のことです。久し振りにそのお店に行ったのですが、今なら小豆が一番お買い得かな・・・という感じもしました。
私は、小豆、大豆、黒豆などを買いました。お豆自体もどれもよかったですし、お豆が入っている袋も、とてもしっかりしたものだったので、ずっと持ちました。梱包も配送も丁寧で、特に問題なかったので、また買いたいと思いました。なかなかいいお店です。
今、新型コロナウィルスがとても深刻な状態で、日本もいつ封鎖されるかわからないですよね。あの恐ろしい3.11も経験しているので、最低でも3ヶ月分の食料や物資を調達しておいた方がいいように思いました。それで再び同店で買い物をするつもりでいました。
ところが、先日大手スーパーに行ったら、黒豆が60%オフで売っていたのです。こういう場合、賞味期限が短いことが多いんですよね。それで、一応、お豆が入っている袋を確認したところ、なんと2年近くも先だったのです。通常、お豆の場合、収穫からおよそ2年間が相場ですからね。
なので、「え? なんでなんで?」って思いました。商品に傷や穴があいていないか、手で軽く持って、まず体感してみたのです。でも、問題なさそうでした。どういうことだろう・・・と思って、目線を上げた時に、棚に「商品の入れ替えのため・・・」って、そう書いてあったんです。60%オフという文字に引きずられてしまい、そのすぐ横に書いてあったことに、私は全く気づきませんでした。
それを見た私は、「これは買いだ!」って思い、即決で買ったのが、上の写真です。こんなことってあるのですね。はじめてのことだったので、あまりのタイミングの良さに、ちょっと胸が高鳴りました。
縁日などで人通りの多い店先や、露天なんかで売っている乾燥豆で、それこそペラペラの薄いビニール袋に入れてあるようなものは、買わない方がいいですよ。不衛生とか、そういう問題よりも以前の問題で、結論から言うと、そういうお豆は劣化している可能性があるからです。
そういうお豆を煮てみるとわかるのですが、苦いんですね、すごく。
乾燥豆はとても固いですし、皮でしっかりガードされているので、一見、そういうお豆はずっと劣化しないように思うかもしれませんが・・・。お豆の保存は、真空パック詰めような、空気を通さない丈夫な袋に、乾燥剤か脱酸素剤が入れてあるものの方が間違いないです。
仮にそういった丈夫な袋で保存してあったとしても、賞味期限の切れた乾燥豆の味は、どんなに味付けし直しても、やっぱり苦みが残ってしまうんです。意外でしょう?
田舎から家族が送ってくれたお豆が、まさにそういったショボいビニール袋に入れられていました。しかも安く売っていたから買った・・・とかなんとか、そう言っていましたよ。
手で持った感じ、「こりゃ、多分ダメだわ!」と、私はそう思いました。でも、せっかく送ってくれたので、普通に、いつもと同じ過程で、煮豆を作ってみたのですが、やっぱり苦くて食べれませんでした。
そういう場合、どうしたらいいかと言うと、重石として使うか、あとはお手玉です。
重石とは、例えば、タルトやパイをから焼きする時に、その重石として使うんです。お手玉といっても、今時、お手玉で遊ぶ人はいないか・・・、江戸時代じゃないですしね。
(完)