【飲食物23】 生のりんごを食べて倒れた理由 本当はフルーツにも「食べ合わせ」がある

タレントの志村けんさんは、すいかを食べるのが、とにかくすごく速い。その様子をはじめてテレビで見た時、とても驚いたし、すごく笑ってしまった。真正面から見たらわからないが、あれはすいかを速く食べれるように、裏面をごっそりと削ってあるそうだ。

私が、エドガー・ケイシーリーディングの「りんごダイエット」を初めて行った時、初日の朝食で、りんごを3個食べ終えた後、幾ばくもしないうちに倒れてしまったが、私は志村けんさんほど、あんなに急いで食べたわけではない。

そこから目を覚ました私は、「これはなんかおかしいぞ!」と思い、それで、横浜のテンプルビューティフルにお電話をし、事情を説明した。何か手掛かりがほしかったのだ。テンプルビューティフルとは、エドガー・ケイシーさんのリーディングに基づいた商品を取り扱っている専門店のことである。その時に対応してくれた女性のお話によると、ローフードに慣れていない人の場合、そういう事が起こることもあるのだそうだ。

その時に初めて聞いた「ローフード」という言葉に、私は食物に関する「法律」とか、「法則」、あるいは「規則」のことだと思ってしまったのだ。そうかー、りんごを食べる時には、りんごを食べるための、守るべき掟があるんだぁ~・・・とそう思ってしまったのだ。

同じ「ろー」は「ろー」でも、そっちの意味の「ろー」ではなかったのだ。私は長いこと、その思い違いに気づかないでいた。「ローフード」とは「生の食べ物」という意味だ。

「生の」とか「料理されていない」という意味の英語のスペルは「 raw 」。一方、「法」とか「法律」という意味のスペルは「 law 」になる。スペルと単語の意味はそれぞれに違うが、和製英語で発音すると、どっちも「ろー」になる。あぁー、わかりづらい・・・。

子供の頃、私はりんごを丸々1個食べれなかった。途中でお腹が一杯になってしまい、食べれるのは半分か、4分の3がせいぜいだった。丸々1個食べれるようになったのは、中学生になってからだったと思う。大人になってからでもそうだが、仮にりんごを食べたとしても、1回に食べる量は1個で充分。それ以上食べることはなかったように思う。

それでも、りんご3個を一度に食べたからと言って、たったそれだけで、意識が遠のき、倒れるだろうか・・・。これは私にとって、かなり謎だった。

家族に話したら、「毒りんごだったんじゃないの?」と言った。「(食べる前にりんごを)よく洗った?」と、そうも言っていた。「毒りんごなんか、売ってるわけないっしょ!」と思い、私はただひたすら笑いが収まるのを待った。

エドガー・ケイシーさんのリーディングによると、生のりんごは、消化器系をリセットする力が強く、他の食べ物と一緒に食べると、未消化になってしまうそうだ。

消化器系をリセットする力が強く働いたとしても、身体は1本の血管で全器官とつながっているので、他の器官も一時的にリセットされるなど、何らかの影響を受けた・・・ということなのかもしれない・・・と、私はそう思った。それにしても、生のりんごは、なんか強いよねぇ~・・・と、そうも思った。

冒頭ですいかのお話をしたが、すいかは消化が速いので、他の食べ物と一緒に食べると、消化のタイミングが狂い、食べた物が未消化になってしまうそうだ。なので、すいかも単品で食べた方がいいそうだ。

すいかと天ぷらの食べ合わせについて、水っぽいものと油っこいものの組み合わせだから、よくないんじゃないか・・・などと、昔から色々と疑問視されてきた。以前に、専門家があるテレビ番組で、天ぷらとすいかについて、それは医学的に何の根拠もないです、と、はっきりそう言い切っていた。

ただ、体調が良くて、元気な時ならいいが、体調があまりよくない時には、あれもこれもと、一度に色んな物を食べない方がよさそうだ。

フルーツは健康によくて、空腹時に食べるのがいい・・・と聞いていたので、いつだったか、お皿に色んなフルーツを彩りよく盛って食べたことがあった。柑橘系、いちごやキウイ、梨や桃、そしてバナナやドライフルーツなどである。

ところが食べ終わると、いつも決まって私だけが胃に微かにピリピリと浸みるような感覚に見舞われた。「おかしいなぁ~・・・」と思いながら、私はいつも胃を擦ることが多かった。

そんな矢先に、フルーツにも食べ合わせがある・・・という事を知ったのだ。これには、正直驚いた。特に、甘い果物と酸っぱい果物は一緒に食べない方がいいというのだ。これもエドガー・ケイシー療法の1つである。「よし!」と思い、その次から直ぐに実行に移した。

まずは、「甘いフルーツ」と「程々の甘みがあるフルーツ」だけをセットにして、空腹時に食べてみた。前者は、例えばバナナとかレーズンなどである。後者は、柿、梨、洋梨などである。この2者なら、「まーまーよし!」とされているそうだが、でも本当なら、この2者も分けて食べた方がいいのだそうだ。

そして試しに、この2者を一緒に食べてみた。大皿に少しずつ色んなフルーツをてんこ盛りにして食べたのだ。すると、案の定だった。食後、全くあのピリピリ感が起こらなかったのだ。「オォー・・・!」と思った。「そうなると、問題は、柑橘系だなぁ~・・・」と、その時そう思った。

その翌日の空腹時に、今度は、柑橘系をはじめ、キウイやいちご、パイナップルなどの酸味のあるフルーツだけをお皿に盛って食べてみた。結構大盛りだった。結果は前日と同じで、食後、胃に全くピリピリ感が起こらなかったのだ。「答えはこれだったのかぁー・・・」と思った。「さすがエドガー・ケイシーさんだぁー・・・」と思い、私は妙に感動した。このお試し実験は、もう何年も前のことになるが、それ以降、胸やけとまではいかないが、それに近いピリピリ感が胃に起こることはなくなった。

人が体調を崩すのは、食べる物よりも、むしろ食べ合わせの方だと、エドガー・ケイシーさんは、はっきりとそう言っていた。分けて食べようが、胃の中に入ってしまえば同じだと思うかもしれないが、消化酵素が違うのと、そして消化にはとてもエネルギーが使われるそうだ。食べ合わせによっては、身体に大きな負担がかかる・・・ということのようだ。

些細なことだが、そういった感覚に気づき、不必要なものをひとつひとつ取り除いていくことで、違う何かが見えてくるのかもしれない。

(完)

 カテゴリー : 飲食物 | 投稿日 : 2016年12月8日

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