【霊的世界75】 祈りと女性周期 基礎体温を測る ~矢が胸に突き刺さる痛み~ 脊髄までギシギシときしむ 

S先生(日蓮宗・ご住職・男性)が、ご自分のお寺で、南無妙法蓮華経を唱えたい人のために、どんな人でも受け入れている。宗教、宗派、プロ、アマを問わずに・・・である。

南無妙法蓮華経を唱えること唱題プラクティスというが、これはお尚さん(S先生のこと)と一緒に、ただひたすら「南無妙法蓮華経・・・南無妙法蓮華経・・・」と唱えるだけである。ただそれだけ。

本堂内で祈る時は、勿論、「ビッシ!」と正座をして、両手の平を合わせる(合掌の)姿勢をとる。小休止を入れながらの練習になるが、数時間に及ぶため、膝や足腰がつらい人は、脚の短い椅子もあるので、それを(無料で)貸してもらえる。

参加費は、定額ではないので、お布施という形になる(S先生のお寺の場合)。

お経についてだが・・・。お経は師から弟子へと伝えたものしか効果がない・・・と言われている。この事について、私は、後にとんでもない経験をすることになる。S先生は、お経は、お釈迦様そのもの・・・と、そうおっしゃっていた。お経は、お釈迦様の命そのものだと、S先生はそうもおっしゃっていた。

そりゃね、S先生はお釈迦様の弟子だから、そう思いたい気持ちもわかる。お経がお釈迦様の命そのものだと言ったってね、お釈迦様は、もう死んじゃってこの世にはいない。死ぬということは、肉体が無くなるということ。じゃ肉体が無くなったら、今度はお釈迦様の命が、そのお経に乗り移るんですか・・・という話にもなる。そう思う人もいるかもしれない(いないかもしれない)。

今回のお話は、たくさんあるお経の全般的なお話ではなく、日蓮宗の「南無妙法蓮華経」に限定してのことである。

南無妙法蓮華経・・・南無妙法蓮華経・・・」と、ひたすらお尚さんと一緒に唱えると、どうなるか・・・というお話である。これは私の体験であって、個人差はあると思う。そこはご理解いただきたい。

とにかく、ものすごいパワーがある。どうしようもなく、すごいという意味である。なので、S先生が、なぜお経をお釈迦様の命そのものと、そうおっしゃたのかを、私は恐ろしいほどに理解した。

S先生は出家された本物のお坊さんなので、そもそも嘘やいい加減なことはおっしゃらない。なので、S先生が、お経はお釈迦様そのもので、お釈迦様の命そのものなのだと、そうおっしゃるのなら、「あ、そういうものなんだぁー、そっかぁー」ぐらいにしか、私はそう思っていなかった。

南無妙法蓮華経・・・南無妙法蓮華経・・・」と、私は一心にS先生と一緒に祈った、お寺の本堂で。あるいはS先生がお唱えになる南無妙法蓮華経のお声を、ICレコーダーで録音させていただき、それを使って、家でもひたすら練習した。来る日も来る日も・・・である。S先生のお寺には、週に1~2度通った。

1日数時間、ほぼ毎日自宅でも練習し、そういったペースが3ヶ月過ぎた頃に、とんでもない事が私の身の上に起こった。それは全治4ヶ月の重症だった。

私は、自宅でいつものように祈っていたが、その最中に、突然、呼吸困難に陥ってしまったのだ。喘息とか、過呼吸とか、パニック症など、そういうことではない。ハートアタックや肺の病気になったわけでもなく、ましてやその時に、私が心身症とか、そっち系を患っていたわけでもない。勿論、外傷も一切なかった。

ただもう、苦しかった・・・。肉体的に本当に苦しかった。

失語症や失声症とは違うが、言葉を発しても、発しなくても、苦しくて苦しくてしょうがなかった。だから殆どしゃべれなかった。それこそ、大きい酸素ボンベがほしかった。あれがあれば、もっと楽になれるんじゃないか・・・と思ったからだ。その位に苦しかったのだ。

こういう時は、ゆっくり休むのがいい・・・と思った。ところが、仰向けになればなったで、胸が圧迫されてとても苦しい。

ならば・・・と思い、私は片腕を下にして横になってみた。それでもダメだった。

その時、胸から脊髄(位置的には体表のアナーハタチャクラから脊髄のアナーハタチャクラ)に向かって、矢が突き刺さったかのような痛みが走ったのだ。脊髄までが、ギシギシと痛んだ。あまりにも痛みがひどかったので、「こりゃ大変なことになったぞ!」と、私はそう思った。

しばらく様子を見たが、どうにもならず、それで、直ぐにS先生にSOSのメールを送った。すると、翌日に、S先生からお電話がかかってきた。S先生は一緒に祈るとわかるという。なので、3回だけ一緒に祈りましょう・・・ということになった。そう、その受話器を持ったまま・・・である。

ところが、私はその1回すら、まともに唱えられなかった。苦しかったからだ。それで、急きょ心の中で、S先生と一緒にその電話で唱えることになった。

でも、不思議な事に、心の中で唱えても、同じように苦しかったのだ。これには、私は本当に驚いてしまった。

後にわかったのだが、女の人の場合、女性特有の周期の時に、そういった強い祈りを行ったりなんかすると、生理機能が阻害されることもあるそうだ(阻害というより、破壊される・・・と言った方が合う感じがする)。

生理機能というから、私は最初、婦人科系のことかと思ったのだ。そうではなく、脈拍だったり、血圧だったり、あるいは呼吸や排泄などの、そっち系のことだとわかった。

この事を何となく知ってはいたが、でもまさかね、「南無妙法蓮華経・・・南無妙法蓮華経・・・」と唱えて、そういう事になるとは思ってもいなかったのだ。

たった1例の事なので、断定はしないが、でも、引導がおできになる類い稀なお坊さんに、そういった祈りを習うのなら、女性は特に気を付けた方がいいように思う。「1回や2回祈っても、どうってことないよ!」って、思うかもしれないが、ただ、肉体に痛みとして現れるまでに、時差がある・・・ということだと思われる。

私の場合は、たまたま呼吸器系の働きを破壊されたが、人によっては、消化不良を起こす人もいると思う。世の女性は、とにかく充分にお気をつけて。身体は1本の血管で、全部つながっているからです。

そういった激しい呼吸困難から復活した後、私は「よーし、今度こそ!」と思うようになった。私は数時間かかる祈りを行いたい時は、朝、必ず基礎体温を測ってからにしている。危なくってしょうがないからだ。

こういうのを、霊的な痛みって言うのかもしれないなぁー・・・と、私は、ふと、そんな風にも思った。

(完)

 カテゴリー : 霊的世界 | 投稿日 : 2017年12月20日

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