【動物7】 黄色いてんとう虫吸い込む ~動物の気持ちや思い~ 死後も意識を持つようだ

近々、排水管清掃業者が家に来てくれる。超高圧洗浄機を使う。年に1度で、毎年、大体この時期に来てくれる。キッチンシンク、洗濯機、そしてお風呂場の排水管の3か所だ。それもあって、「あ、そうだ!」と思い、昨日、玄関回りをお掃除しておこうと、急に思い立った。

階段踊り場の天井を見上げたら、蛍光灯の回りにたくさんの小さな虫の死骸が、くもの巣に絡まっていた。今まで全然気づかなかった。キッチンから椅子を「ワッセ! ワッセ!」と運び出し、その蛍光灯の下に置いた。片手で掃除機を持って、そしてもう片方の手で、フレキシブルホースの先端を蛍光灯の周囲に近づけた。掃除機も重いし、体勢も結構きつかったが、順調に進んだ。

その天井をよく見ると、結構、くもの巣があった。これも取っちゃえ、あれも取っちゃえで、気づいたら、お隣の領域まで入り込んでいた。集合住宅なので、階段や階段の踊り場は、みんなで使う。自分ちだけお掃除しても、隣んちのくもが、うちに引っ越して来ないとも限らない。ついでに・・・という思いで、くもがいない間に、掃除機でグングン吸い取った。みるみるきれいになった。

ところが、さっきまでいなかったのに、その蛍光灯の縁に、黄色いてんとう虫が1匹止まっているのに気づいた。私は、「あ!」と思った。次の瞬間、手元が狂って、あっという間にそのてんとう虫が姿を消してしまったのだ。逃げたのか、あるいは掃除機に吸い込まれたのか・・・。その消えっぷりがあまりにも速かったので、私もよくわからなかった。

もしかしたら、吸い込まれたかもしれない。とにかく救出しなきゃ・・・と思った。掃除機を止めて、中を見てみることにした。掃除機の蓋を開け、中から専用袋を取り出し、指を入れて中をさぐった。吸引口が小さいので、指しか入らなかった。でも、なんだかよくわからなかった。

中から出てくるのは、綿ぼこりばかりだった。「これかな・・・」と思って、引っ張り出しても、全く別の物体だった。何度も何度もその作業を繰り返した。そんな中、「コロッ!」と半回転する動きがあった。触った感じで、「あ、もしかしたら、これかもしれない・・・」と思った。人差し指と親指でそーっとつまんで、袋から出した。それは、紛れもなく、ほこりまみれの黄色いてんとう虫だった。「大丈夫かなぁー・・・」と思った。

自分の手の平に乗せて、人差し指で軽くほこりを取ってあげて、しばらく様子をみた。すると、なんと急に歩き出したのだ。「よかったぁー!」と私は本当にそう思った。

その後、私は家のベランダにある細長いプランターに、そのてんとう虫を置いた。少し自然な風にあててあげた方がいいかもしれないなぁー・・・と思ったからだ。しばらく様子を見たが、再び全く動かなくなった。

私は、その後、お掃除に戻り、30分ぐらい経ってから、再びそのてんとう虫を見に行った。そしたらてんとう虫は、50㎝ほど既に移動していた。プランターの縁によじ登っていたのだ。このままだと目立ちすぎて、小鳥とかカラスなどの餌食になりそうな気がして、それでてんとう虫をベランダの手すりの陰に移した。

その手すりをよじ登っていく姿を見て、「あ、もうどこかへ飛んでいくな・・・」って思った。その次に見た時には、そのてんとう虫は、やはりもういなかった。家族や仲間の元に帰ったのかもしれないなぁー・・・と、そうも思った。なんだかホッとした。今思うことは、そのてんとう虫が羽を広げて、空を飛んでいく最後のその姿まで、見届ければよかったな・・・って、そう思っている。

前回少しお話したが、S先生(日蓮宗・ご住職・男性)は、お寺の本堂で、動物のご供養もされる。動物には動物の思いとか、気持ちがあると、S先生はそんなようなことをおっしゃっていた。それは人間が死後も、意識や思い、感情があるのと同じなのだそうだ。こういった事を、唱題プラクティスを通じて、S先生ご自身が自ら体験されている。

ただ、どっからどこまでが幽体で、どっからどこまでが霊体なのか・・・といったことを検証したことがないので、S先生はそれはよくわからない・・・とおっしゃっていた。ただ、霊的な存在はあると、S先生ははっきりと、そうもおっしゃっていた。

(完)

 カテゴリー : 動物 | 投稿日 : 2017年6月27日

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